§2. アメリカの環境史

1785年 ジョン・J・オーデュボン生まれる。
       18歳の時にアメリカに渡る。
1813年 3日間に渡って飛び続けた
       リョコウバトを記録。
       当時の推定では約50億羽
1848年 ゴールドラッシュ
       カリフォルニア州獲得
 1853年 ペリー来航
1854年 ヘンリー・ディビッド・ソロー
        『森の生活』
 1861年 南北戦争始まる
1864年 カリフォルニアのヨセミテ渓谷が州立公園になる。
 1869年 大陸横断鉄道が開通
1872年 世界最初の国立公園としてイエローストーン国立公園設立される。
 1876年 カスター大佐の軍が、
     シャイアン・スー連合軍に全滅される。
 1890年 フロンティアの消滅が報告される。
1892年 ジョン・ミューアにちなんで、シエラ・クラブ設立される。(初の本格的NGOの発足)

1901年 マッキンリー大統領が暗殺され、副大統領セオドア・ルーズベルトが大統領に就任
1903年 フロリダ半島のペリカン島を最初の国立野生生物保護区に指定
1905年 全米オーデュボン協会発足
1908年 ヨセミテ国立公園内ヘッチヘッチー渓谷のダム建設問題

1914年 最後のリョコウバトが動物園で死亡

 ※アメリカバイソン(バッファロー)
   7000万頭 → 300頭足らずまで減少

   1800年頃までに ミシシッピー川東部で絶滅
   1871年 1つの毛皮会社で25万枚の毛皮を取引
   1875年頃までに 中西部で絶滅
   1894年 イエローストーン国立公園へ逃げ込んだ20頭あまりが残るだけに


 1929年 大恐慌始まる
 1933年 ルーズベルト大統領のニューディール政策
1936年 全米野生生物連盟(NWF)発足

1962年 『沈黙の春』発表される
       キューバ危機
1963年 ケネディ大統領暗殺される。
1970年 ニクソン政権が国家環境政策法導入
      第1回 アースディ
1972年 「海産哺乳類保護法」成立
        殺虫剤のDDTを全面禁止
1973年 第1次石油ショック
     「絶滅の危機にある種の保護法」成立
 1978年 テリコダムの運用中止
1979年 スリーマイル島原発事故
  ヤマヨモギの反乱(ワイズユース運動始まる)

1980年 包括的環境対策補償責任法(スーパーファンド法)成立
     カーター大統領『2000年の地球報告』
1983年 タイムズビーチでダイオキシン汚染のため住民が移転
1984年 インドのボパールで米国企業による有毒ガス流出事故
1988年 ブッシュ政権が湿地保全のための No Net Loss 政策表明
1989年 『タイム』が年の顔に地球を選ぶ        
       エクソン・バルディーズ号事件起こる
1990年 アースディ20周年
       「大気清浄法」が改正され排出権売買が導入される
 1994年 カリフォルニア砂漠保護法成立


アメリカの環境NGO(自然保護団体)
    団体名          1990年の会員数(万人)
 National Wildlife Federation         580
 Greenpeace-U.S.A.               85
 WWF(World Wildlife Fund)-US         67
 National Audubon Society           55
 The Nature Conservancy           55
 Ducks Unlimited                 55
 Sierra Club                    50


『バルディーズ原則』
 (1) 生物圏の保護のため汚染物質の放出をなくすように努力する
 (2) 自然資源の有効利用と野生動植物の保護
 (3) 廃棄物処理とその量の削減
 (4) 安全かつ持続的なエネルギー源の利用に努める
 (5) 安全な技術やシステムを採用し緊急事態への対応を考える
 (6) 安全な商品やサービスを提供し、それらが環境に与える影響を消費者に知らせ   る
 (7) 環境破壊に対する、すべての損害賠償責任を負う
 (8) 情報の公開
 (9) 環境問題を担当する専門取締役を設置
 (10) 環境問題への独自の取組方を評価する独自の年次監査報告の公表